私は何故教員にならなかったか
私が教員を志したのは中学生の時。その想いは強く、浪人はしたものの地元の教育大学に進学しました。どうしても教員になりたかった私は、小学校教員養成課程にいながら、小中高全ての教員免許を取る気満々の熱い学生でした。
そう、あの時までは…
順調に単位を取り進め三年生になった私は、いよいよ付属小に教育実習に行くことに。
それは地獄でした。
当時の教育大附属校には、一年に2回から4回教育実習生が何十人も束になってやってきます。
生徒たちは実習生慣れしており、実習生が何をすれば喜ぶか、何をすれば困るかを知り尽くしているのです!お受験を切り抜け、高い偏差値が競い合うストレスの多い学校生活の中で、子羊のような実習生は…彼らの格好のオモチャ…
話のわかるお姉さん先生を気取っていた私は、こっそり吸ってたタバコは盗まれるわ(指導教官に言えない…)、授業中に注意した女子に大声で泣かれ保護者からクレーム来るわ、初授業で女生徒全員にシカトされるわ、それはもうコテンパンのけちょんけちょんにされました…。
担当教官も大変厳しい方に当たり、実習中の二週間、レポートや指導案の書き直しで、睡眠時間は三時間取れれば良いところ。
そして思ったのです。「こんな職業にはつけない…」
それからの私は卒業に必要な最低限の単位だけを取り、彼氏(現在のアモーレ)と遊び呆ける学生生活を送るようになります。私の夢は『お嫁さんになること❤️』にスイッチすることに。おかげでまんまと四児の母ですけどね。