四児母は小学校教員の夢を見るか

中一から小一までの4人の子どもの母です。若い頃の夢だった小学校教員を目指します。

思春期のパワー

私の実習(実際はスクールボランティアでしたが、学んだことがあまりに多かったため敢えて実習と書きます)は3年生三日間、6年生二日間、1年生一日でした。

とても濃い六日間で、どの学年もたくさん勉強させていただき、ここに書ききれないくらいです。

 

その中でも、一番の驚きは6年生のあるクラス。朝の会に入らせていただいて圧倒されました。おしゃべりしている何人かの生徒の声が…声がデカい!!

初めて聞いたら喧嘩でもしているのかと思うような怒鳴り声です。でも、みんな平気な顔をしています。そこに担任の先生登場。若い男性教諭です。

「おはようございます!今日も一日がんばります!!」『おはようございます!!!がんばります!!!!』

……

唖然…先生の声もデカい。それに応える児童の声はさらにデカい。鼓膜が破れそうです。

そして先生も児童も、とても早口。勢いと音量に、ただただ圧倒されました。

 

元気なんです。

35人(この地域ではマックスの人数です)が全員最初からこのキャラなわけはない。一部の児童と、それに負けないパワーの先生、そしてそれを認め、いいところは真似する他の児童たち。

 

さらに驚いたのは挨拶あとの素早い着席と静けさ。あまりのギャップに耳がキーーンとしました。

先生からの連絡事項は普通の音量。それを聞き漏らさないように集中する児童たち。

 

どうやったらこんな6年のクラスが出来上がるんだろう?と、ただ呆気にとられていました。

 

私が塾などで教える仕事をしていて、ずっと思っていることがあります。それは「思春期」のエネルギーの強さ。それはあまりに唐突で、熱くて、それを持っている本人は使い方がさっぱりわかっていません。勉強にスポーツに、そのエネルギーを正しく利用して、真っ直ぐに成長していける子は多数派ではないと思います。

ただ悶々としたり、あまり良くない方向にエネルギーを注いでしまう子が多数なのではないかなと。

このクラス担任のやり方は、とても理にかなっている気がしました。子どもたちは、わかりやすく発散することで、思春期パワーの使い方をマスターしていってるようです。

 

猛獣使いのような、この先生のやり方をそのまま真似することは難しいかもしれませんが、ここでしか学べないことだったと思います。

 

 

そして、一月から私が受け持つクラスはなんと…6年生。今回の学びは、どの程度活かせるでしょうか。